英語で接客

落とし物、忘れ物について英語で表現する方法を知っておこう

YUICHI

こんにちは。通訳案内士のYUICHIです。

そこで、本記事では日本人がとっさに英語で表現できない「落とし物」や「忘れ物」を適切に表現する方法をご紹介します。

2022年秋以降、新型コロナ感染症防止のための水際対策が緩和され、町で訪日外国人旅行者の方を見かけることも多くなりましたよね。

旅行へ出かけると、忘れ物、落とし物することってけっこうありがちですよね。

行く先々で、自分が落とし物をしたり、誰かの落とし物を拾ったりすることも珍しくありません。そして、落とし物について英語で話そうと思っても、なかなか出てこなくて悩んでいる方も多いはず。

本記事で紹介する内容を学べば、今後落とし物や忘れ物について外国人とやり取りするときのハードルが下がりますので、ぜひ最後まで記事をご覧いただければと思います。

落とし物、忘れ物に関する日本語表現

あなたが落とし物や忘れ物について話すとき、日本語でこのような表現を使っていると思います。

① すみません。駅で腕時計の落し物をしてしまったのですが、届いていませんか?(交番で)
② お客様、タクシーの中にカメラの忘れ物をされたようです。
③ そのカゴに入っているスマホはお客様の落とし物です。
④ (落としたものに気付かずに歩いている人に)すみません。落とし物ですよ!

実は、日本語の落とし物、忘れ物に関する表現って、落し物や忘れ物という名詞を中心に組み立てられることが多いんですね。

  • 落し物をする / 忘れ物をした
  • 落し物を届ける
  • 落とし物を見つける
  • 落とし物が見つかる

落し物や忘れ物ってとても便利な言葉ですが、これらを英語で表現しようと思うと少し難しくなります。

落とし物、忘れ物に関する英語表現

英語の場合は、落し物について使う単語がケースバイケースで変わるのでご注意を。

特に「落し物」の「物」という日本語にこだわってしまうと正しい英訳ができなくなってしまう場合があります。

上記それぞれの日本語の英訳は以下のようになります。

「落し物」の直訳は lost item / lost property

① Excuse me, I dropped my watch in the station. Has it been turned in here?

英語では、drop(落とす)という動詞を使って、自分が落としたものをそのまま目的語にとったほうがよさそうです。無理に、日本語で「すいませ~ん。落とし物をしたんですけど、メガネって…」言うのを英語に変換する必要はあまりないでしょう。

あえて落とし物であることを強調したいときは、lost item(失った品) または lost property(失った所有物) を使って以下のように表現しましょう。

Excuse me, I’m looking for a lost item. It was my watch. Has it been turned in here?

少し長ったらしくなりますね。やはり I dropped (~を落とした)がシンプルで使いやすいです。

忘れてきた!置いてきた!ってニュアンスなら leave や forget

② You seem to have left your camera in the taxi.

英語では、leave ~ +場所を示す語句(~を置き去りにする)や、日本語と同じように forget(~を忘れる)を使います。

落し物(lost item)が見つかったら、見つかったもの(found item) になる

③ The smart phone in the basket is the found item of the guest.

③のように、落とし物として届けられたものがあって、それを同僚や問合せした人に伝えたいときは lost item(失くしたもの)が found item(見つかったもの) に変わります。

英語の場合、落とし物に対する視点を変えて表現するわけですね。

落とし物を拾ってあげるとき、lost item じゃ堅い?

④ Excuse me, (I think) this is yours. / Excuse me, you dropped something.

自分の目の前を歩いている人が、ポケットから何かを落としたとき、誰でも声を掛けたくなりますよね。この場合は、ほぼ、lost item(落とし物)を使うことはありません。

this is yours(これはあなたのものですよ)とか、you dropped something(何か落とされましたよ)とストレートに言ってあげましょう。

英語で「落とし物取扱所」と言うには

日本だと、落とし物取扱所って、交番だったり駅の案内所だったりしますよね。英語圏では落し物取扱所というものが独立して存在している場合がほとんどです。アメリカ英語とイギリス英語で言い方が違うので、それもチェックしておきましょう。

アメリカ英語:the lost and found office または lost and found

イギリス英語:the lost property office

ちなみに、落し物や忘れ物の直訳である lost item や lost property は、上記のような落し物取扱所以外で落し物や忘れ物を確認するとき以外はあまり使うことはありません。

シンプルに、I dropped my camera!(カメラ落としちゃった) とか、I think this is your watch(この腕時計はあなたのものじゃないですか?)という表現で済ませちゃいましょう!

まとめ

今回は落し物や忘れ物について、英語でどのように表現するかを学びました。いかがでしたか?

日本語の場合だと、落し物や忘れ物に「~物」と付くので、lost thing とか lost item っていう言葉が最初に思い浮かぶでしょうが、落し物取扱所以外で口にすることはあまりないはずです。

誰かに、「落し物ですよ!」とか「落し物を探しています」というときは、”This is yours!”(あなたのものですよ) とか、”I forgot my wallet at home.”(家に財布忘れてきちゃった) のようにシンプルに話すようにしてみましょう。

それでは。最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

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