英語のキホン

【英語の基本】まずは言語の違い(単語、発音、文法)を知ることから

YUICHI

英語と日本語は何もかもがまったく異なる言語どうしです。

あなたが英語を話せるようになるためには、英語学習において単語や文法などの基本的な学習は大事ですが、まずは日本語と英語の違いをしっかり認識しておく必要があります。


文字の違い

言うまでもないことですが、日本語と英語では文章を書く際に用いる文字の種類が異なります。

英語

アルファベット A、B、C…
日本語

平仮名 あ、か、さ、た、な…
片仮名 ア、カ、サ、タ、ナ…
漢字  山、川、緑、犬、高…
ローマ字(アルファベット) A、B、C…

英語は1種類の文字しか使わないのに対して、日本語はなんと4種類もの文字を使いこなしているのです。そう考えてみると、すごいと思いませんか?

単語の違い

前述のとおり、僕たち日本人は、母国語である日本語を話したり、書いたりできるようになるために仮名や漢字を学びますね。

特に漢字を読み書きできなかったら、単語を覚えることができません。その理由は、同じ音でいくつもの違った意味を持つ単語、つまり同音異義語がたくさんあるからです。

例)き ⇒ 木、気、黄、器
れい ⇒ 例、礼、零、霊

一方、英語は文字の種類はアルファベットとアラビア数字の2種類のみ。

ただし、英語のスペルは不規則に綴られることが多いです。発音に合わせたローマ字通りの覚え方はできないので、漢字のように単語ごとにスペルを暗記する必要があります。

日本人として漢字を勉強してきた経験から、ついついスペルの暗記に気を取られてしまいそうですよね。

しかし、当サイトにいらっしゃっている皆さんは英語を話せるようになることが目的です。単語スペルの暗記はほどほどに、「見てわかればいいや」くらいの気持ちで単語を覚えていきましょう。

 

発音の違い

英語と日本語では使われる音の種類が異なります。この事実をしっかりと認識しなければなりません。

以下に、英語と日本語の音の種類を表してみました。

母音は、舌を使わずに、声と口の形だけで作られる音。反対に子音は、声ではなく、舌や上あご、唇を使って作られる音です。

英語にはギリシャ文字などを取り入れた発音記号で表記しています。日本語は母音をカタカナで、子音はそれ自体をカタカナで表せないので、ローマ字(ヘボン式)のアルファベットを使っています。

英語 日本語
母音 æ、ɑ、ʌ、e、i:、I、o、ɔ、u:、ʊ ア、イ、ウ、エ、オ
子音 p、b、t、d、k、g、f、v

θ、ð、s、z、ʃ、ʒ、h、tʃ、dʒ、

m、n、ŋ、l、r、j、w

k、s、sh、z、j、t、ch、ts、d、ds

n、h、b、y、w

このように表にしてみてみると、英語の母音は10個、子音は24個あります。

それに対して、日本語の母音は5個、子音は15個しかありません。

詳しい違いについては他の記事で述べますが、英語は日本語よりも多くの音を使っていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。


構文の違い

英語と日本語では文章を作るときの語順が違います。

具体的にいうと、名詞、動詞、形容詞など、品詞の並べ方が違うということです。

以下は、同じ内容の文章を英語と日本語それぞれで表現したものです。

英語
woke up at seven o’clock① in the morning②.
名詞(主語)動詞 副詞句① 
副詞句②

英語の場合は、主語の後すぐに動詞が続きます

日本語
私は 朝②7時に① 目を覚ましました。
名詞(主語) 副詞句② 副詞句①
動詞(述語)

日本語の場合は、名詞(主語の役割を担う)の後に色々修飾語が付いて、最後に動詞(述語)で終わりますね。

いかがでしょうか?

ここでは副詞句について割愛しますが、日本語の場合は動詞が文の終わりに配置されているのに対して、英語の場合は主語の後にすぐ動詞が続いていますね。

この構文の違いはそれぞれの話者の物事の考え方にも反映されます。

動詞という品詞は「起きる」「見る」「食べる」など主語が「行ったこと」や「行っていること」、「これから行うこと」などを表す役割を持っています。

つまり文章が最終的に伝えたいことを完成させるのが動詞です。

この動詞の位置に互いの言語や文化、考え方の違いがでています。

英語 動詞(述語)が主語に近い。最終的に伝えたいこと、つまり結論を重視
日本語 述語は主語から一番遠い位置にある。結論に至るまでの過程を重視

ところで、この違いは英語圏と日本の企業の人事評価についても現れています。

英語圏の企業(アメリカやイギリスなど)はシンプルに結果を重視します。つまり過程はどうあれ(といっても限度はあると思いますが)会社の利益に直結する結果を出せば評価の対象になるはずです。

それに対して、日本の企業は結果に至るための過程を重視します。つまり、どのように計画したか、どれだけ努力したか、結果に至るまでにどのような問題があり、どのように対処したのか…などを精査して従業員を評価します。

きっと日本で働いているあなたも会社でそのように感じたことがあるのではないでしょうか。

いかがでしたか?言語の違いって文化の違いでもあります。面白いですよね。

そしてこの違いをしっかり認識しておくことが英語の上達につながります。

英語をこれから学ぶ人や学び直したい人は、今回の記事でお伝えしたことを頭の片隅にでも記憶していただけるといいと思います。

それでは、記事を最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

ABOUT ME
Ads by Google
記事URLをコピーしました