日本語と英語はこんなに違う?それぞれの文字、発音、構文を確認してみよう

英語のキホン

英語と日本語は何もかもがまったく異なる言語同士です。

単語や文法も大事ですが、あなたが英語を話せるようになるためには、最初にこの二つの言語の違いをしっかり認識しておく必要があります。


文字の違い

当然ご存知かとは思いますが、日本語と英語では文章を書く際に用いる文字の種類が異なります。

英語アルファベット A、B、C…
日本語平仮名 あ、か、さ、た、な…
片仮名 ア、カ、サ、タ、ナ…
漢字  山、川、緑、犬、高…
ローマ字(アルファベット) A、B、C…

英語は1種類の文字しか使わないのに対して、日本語はなんと4種類もの文字を使いこなしているのです。そう考えてみると、すごいと思いませんか?


発音の違い

英語と日本語では使われる音の種類が異なります。このことをしっかりと認識しなければなりません。

以下に、英語と日本語の音の種類を表してみました。

母音は、舌を使わずに、声と口の形だけで作られる音。反対に子音は、声ではなく、舌や上あご、唇を使って作られる音です。

英語にはギリシャ文字などを取り入れた発音記号で表記しています。日本語は母音をカタカナで、子音はそれ自体をカタカナで表せないので、ローマ字(ヘボン式)のアルファベットを使っています。

英語日本語
母音æ、ɑ、ʌ、e、i:、I、o、ɔ、u:、ʊア、イ、ウ、エ、オ
子音p、b、t、d、k、g、f、v

θ、ð、s、z、ʃ、ʒ、h、tʃ、dʒ、

m、n、ŋ、l、r、j、w

k、s、sh、z、j、t、ch、ts、d、ds

n、h、b、y、w

このように表にしてみてみると、英語の母音は10個、子音は24個あります。

それに対して、日本語の母音は5個、子音は15個しかありません。

詳しい違いについては他の記事で述べますが、英語は日本語よりも多くの音を使っていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。


構文の違い

英語と日本語では文章を作るときの語順が違います。

具体的にいうと、名詞、動詞、形容詞など、品詞の並べ方が違うということです。

たとえば、以下の文章をご覧ください。

英語I woke up at seven o’clock in the morning.
主語(名詞)動詞 副詞句 副詞句
日本語私は 朝7時に 目を覚ましました。
主語 副詞句 副詞句 述語(動詞)

いかがでしょうか?とりあえず副詞句については割愛しますが、英語の場合は主語の後にすぐ動詞が続くのに対して、日本語の場合は動詞が文の終わりに配置されていますね。

この構文の違いはそれぞれの話者の物事の考え方にも反映されます。

動詞という品詞は「起きる」「見る」「食べる」など主語が「行ったこと」や「行っていること」、「これから行うこと」などを表す役割を持っています。

つまり文章が最終的に伝えたいことを完成させるのが動詞です。

英語が結論を重視するのに対して、日本語は結論に至るまでの過程を重視しています。

 

ところで、この違いは英語話者と日本人の文化や考え方にも表れていると思いませんか?

 

たとえば企業の人事評価について。

英語圏の企業(アメリカやイギリスなど)はシンプルに結果を重視します。つまり過程はどうあれ(といっても限度はあると思いますが)会社の利益に直結する結果を出せば評価の対象になるはずです。

それに対して、日本の企業は結果に至るための過程を重視します。つまり、どのように計画したか、どれだけ努力したか、結果に至るまでにどのような問題があり、どのように対処したのか…などを精査して従業員を評価します。きっとあなたも企業で仕事をしているとそのように感じたことがあるのではないでしょうか。

 

どうですか?言語の違いって面白いですよね。

そしてこの違いをしっかり認識しておくことが英語の上達につながります。英語をこれから学ぶ人や学び直したい人は、今回の記事でお伝えしたことを頭の片隅にでも記憶していただけるといいと思います。

それでは、記事を最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

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